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15話 〔確トラ〕で開催されたCOP29での選択

更新日:2024年12月6日

 11月11日から産油国のアゼルバイジャンで開催中のCOP29では、アルゼンチン代表団がパリ協定離脱の意向で帰国するなど、波乱のスタートですね。

 11月11日11時11分、段差も無い歩道で転倒して、眼鏡も吹っ飛んだ大怪我をしたのですが、骨や眼には異常がなく、不幸中の幸いを感じて、何よりも、左手で顔面の出血を押さえながら右手で壊れた眼鏡を持って、必死で家に向かった環境オタクに、警察本部からの電話で「定期入れが届いています」って。

 胸ポケットから定期入れも吹っ飛んだことに、気も付かない状態でしたが、本当に親切で平和な日本ですね。有難く、心から感謝しています。

 一方のCOP29では、石破第2期内閣を巡った国内事情での首相欠席のほか、13日の首脳級会合へは、米国・中国・仏国などの欠席もありつつ、「損失と損害」への資金問題の協議も、トランプ次期大統領の「パリ協定を離脱する方針」というオーラが漂って、大変なようです。

 既に、今年の世界平均気温は、産業革命前に比べて1.54℃の上昇になるようで、UNEPも、23年の世界のGHG排出量は571億トンで、前年から1.3%増加して「過去最多になった」とする報告書を出しています。

 GHG排出量は、中国が世界の約30%を占めて、次いで多いのが米国とインド。

 地球サミットと言われるリオデジャネイロでのイベントから、既に、32年の〔時間の広がり〕をしているのに、まだまだ気候危機は広がりそうですね。

 気候変動は「でっち上げ」と主張してパリ協定を離脱しても、米国のいくつかの州や企業は、「排出削減の努力は続ける」との表明もされて、〔人間の広がり〕が拡大しない努力もありそうです。

 いずれにしても、大統領選では、トランプさんの【生き方】がソーシャルメディアでの社会性システムで発揮されて、この【組織・構造・仕組み・制度】がより力強い“器”として、その構成員の〔安心と豊かさ〕を共鳴・鼓舞していく【生き様】に反映されていたと観ています。

 インターネットという道具が、「ソーシャルメディア」という社会性システムを成り立たせている様相は、今後、28回までのCOPと異なる〔人間の広がり〕で展開して、この場での国際協議も、シンクグローバリー重視が遠のいて、国家アクターのアクトローカリーが色濃くなるのでしょうか。

 この状態を暗いと思うか、次に弾むための溜めと見るか、マスメディアとソーシャルメディアという社会性システムが、その“器”間での勢力争いも伴って、事態を左右することでしょう。

 アメリカンドリームそのものと言えるイーロン・マスクさんは、AIも駆使したSNSでの振る舞いで、“器”の共鳴を高めて、構成員のアクトローカリーへの〔安心と豊かさ〕を築くと思います。

 その〔安心と豊かさ〕が虚像か実像かは別として。

 COP29での合意に向けた協議は、この前兆現象かも知れませんので、さて、賢い選択はどうなるでしょうか。

 
 
 

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