18話 米国大統領と兵庫県知事、その選挙の勝者
- 奈良環境知足庵
- 2024年12月6日
- 読了時間: 3分
米国での大統領選も兵庫県での知事選も、マスメディアでの前評判とは異なって、どちらもSNSの波に乗って勝利しましたね。
ソーシャルメディアの力技を目の当たりにした感じです。
もちろん、ソーシャルメディアが成り立っている社会性システム、組織・構造・仕組み・制度は、米国と兵庫県で大きく違いますが、どちらも民主主義であり、三権分立での行政トップを選ぶ公正な社会性システムも持った“器”です。
両者を勝利に導いた要因には、様々にありますから、巷でのザワつきも多々あって、・・・。
詳しくは、その道の専門家にお任せするとして、チラッと見ですが、
トランプさんの場合、20年に大統領になれなかった後も、「理念先行型」陣営への強烈な「威圧罵倒型」のメッセージをSNSで流し続けて、アカウント停止は、イーロン・マスクさんのXに救われた感じですが、敵対する情報への攻撃は、止むことはありませんでしたね。
加えて、マスクさんによる「毎日1人に100万ドルの贈与」も、激戦州の器に属した人々へは正しい“情報”でしょうし、20年の選挙でトランプさんが「当選していた」や「移民が犬を食っている」などの作り話も、信頼性のある“情報”として、ソーシャルメディアは活躍したように思われます。
一方の兵庫県では、56人もの候補者が乱舞した東京都議選のお国柄で、公平・公正・事実に徹するマスメディアが、百条委員会という「絶対」正義に沿って、パワハラ知事の悪行を連日のトップ報道をしていましたから、米国との違いは明らかですね。
加えて、知事選でのPR会社によるSNS戦略は、選挙事務所からの支払いがポスター代などで71万円強だったという説明に、ソーシャルメディア代も入っているという疑念を続け、兵庫から名古屋市長選に転戦したユーチューバーらの活躍も、意に介しないマスメディアの姿がありました。
名古屋では、当選した広沢さんが「話題にしてもらえたのは大きいが、ちゃんとした政策も訴えている」と言明して、落選の大塚さんは「デマが浸透し、選挙妨害に近い行為などは、政治全体の課題だ」との感想だそうです。
日米のメディアでの社会性システムは、【構造】の違いも鮮明です。
選挙戦という啓発では、明らかに、米国ではブーストで、兵庫ではナッジだったと思われます。
そして、『井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る』という諺で、シンクグローバリーとアクトローカリーがあることと同じように、井戸と大海があるということは、不易だと思っています。
米国と兵庫のどちらかが井戸か、あるいは、どちらも大海に居ないのか、シンクグローバリー・アクトローカリーで、選挙という“器”でSD、「将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発」視点で、政策論争がなされておれば、どちらも大海に居る社会性システムになるでしょうが。
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