6話 タコは知能が高いから「養殖を禁止」する法律が
- 奈良環境知足庵
- 2024年10月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年10月31日
第5話までを要約すると、次のような感じになるでしょう。
人間界では「社会性システム」を構築して、これを舞台装置にした〔人間の広がり〕という舞台では、〔気候変動〕が演技をしているのを人々が鑑賞する、そのような物語でした。
ホント、何を言っていることやら。
要は、『人間界は自然界から独立できない』ってことです。
何億年もの進化を繰り返して、ガイアという概念までに高めた生物の不思議は、学んでも学びきれない深遠の宇宙なのでしょう。
今、文字を読んでいる眼の発生、この現象だけでも、生物進化に深い神秘を感じますよね。
貝類と魚類は、カンブリア紀ではっきりと異なった進化になるのに、貝類の子孫のタコさんも、光の焦点を作るレンズの眼を持っています。
光の屈折という物理学や、レンズ素材に透明なタンパク質を用いる知恵って、いったい、誰が、どのように、魚類やタコ・イカのDNAに教えたのでしょうか。
10月9日に、「コンピュータを用いたタンパク質の設計」がノーベル化学賞になりました。
AIも用いたコンピュータ解析によって、アミノ酸配列の部分セットの互換性等から、タンパク質の立体構造を可視化する技術だそうです。
タンパク質の立体構造の確定には、今まで10年かかったのですが、この技術で、タンパク質構造が数時間ほどで分かるようです。
ですから、タンパク質の知見、製薬やバイオ研究は、これからすごい勢いで進むでしょう。
億年でのDNAの変異とはいえ、系統の違うタコさんも、タンパク質で眼を作っています。
あまりにも神秘的なので、神様の仕業としておきましょう。
このタコさんですが、ワシントン州に次いで9月27日には、カリフォルニア州でも「タコの養殖を禁止する法律」が成立し、同様の法案が米上院やハワイ州でも提出されているようです。
欧米でタコさんが大切にされるのは、犬と同様に、タコさんにも5億ほどの神経細胞があって、知的で問題解決能力があるため、痛みやストレス、恐怖を感じてしまうという慈愛のようです。
日本人やイタリア人で好まれる食材のタコですから、日本の食文化も、大変ですね。
戦後の貴重なタンパク質だった捕鯨も、今や世界的な非難の対象になっているのに。
一方のタコさんは、今度は「知能が高い」という理由で、人間界に新しい〔社会性システム〕、「タコの養殖禁止法」を持ち込んできました。
脳という知的な細胞の獲得では、タコさんもすごい生物かもしれませんが。
昔は、奴隷制度で繫栄した欧米なのに、・・・。
気候変動に関しても、ティッピングポイント超えなどの新しい現象で、舞台装置を変えていくのかも知れませんね。【人間の広がり】として。
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