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2話 気候変動が主役の物語は、庶民が観客です

更新日:1月16日

 このブログでは、気候変動という事象が、様々に翻弄されながらも自分を見失うことなく、自然の摂理によって生き続けていく姿を描いていきます。

 ですから、気候変動がこの物語の主役です。

 そして、この主役が演じている舞台は、空間・時間・人間という〔三間の広がり〕です。

 主役が生まれたのはガイアで、その誕生日は、「人新世」が始まってからです。

 もちろん、新生代の第四紀の終盤、今から1万年以上前での氷河期が終わってから続く「完新世」が、いつから「人新世」になったかの時期、気候変動の誕生日は未定ですが。

 その専門分野の科学者たちが決めることですので、まあ、農耕時代から水爆実験の時代までの間に、「完新世」が「人新世」に移り変わったのでしょう。

 【時間の広がり】として、誕生日が決められるのを「のんびりと待って」いましょう。

 誕生日は未定でも、主役の気候変動は、地球の【空間の広がり】で、産業革命以降から、実に複雑な演技をしています。

 この一端は、21年のノーベル物理学賞受賞で知られている真鍋博士の『複雑系である地球気候システムのモデル化による地球温暖化予測』もそうですね。

 題名だけでも複雑ですが、内容はもっと複雑な【空間の広がり】なのでしょう。

 ですから、科学的に100%正しい答えが出る理論ではなくて、人類が未知の事実、科学的に把握し切れていない事象も多々あります。

 このため、人類が「未知である」という部分について、科学的な真実への妥当性を問う科学者集団も居ます。「科学的真実に未知がある」から、科学的に真実ではないという理屈でしょう。

 「未知であること」はフェイクではありませんが、だから「IPCCの報告は科学的ではない」という誇張したアンチ気候変動での騒ぎは、庶民への「スラッジ」効果をもたらしています。

 スラッジは、悪質なナッジという意味で、環境省が薦めている国民運動の『デコ活』でのナッジを弱める効果がありそうです。

 しかし、このようなスラッジが【人間の広がり】で拡散している実状とは、人間界として、「全体総和での欠落」、総合判断の無視をしていると思っています。

 廃棄物対策では、「不要物がゴミ」になります。が、『不要物ではない』という断定は、廃棄物処理法で明記することが出来ず、結局は、最高裁判決を受けた『廃棄物該当性の判断』に準拠することになっています。5つの項目での「総合判断」です。

 「未知である」とか「明確に決められない」とかがあっても、気候変動という現実は、自然界による判決の総合判断によって結論が出されます。世代を越えた帰結です。

 このように、「後悔先に立たず」という「真実」を無視した現象が、【時間の広がり】です。

 主役の気候変動も、〔三間の広がり〕の舞台で、総合判断として観客を驚かせ続けることでしょう。

 
 
 

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